営業の商社マンであれば年間の予算やノルマは当然のようにあり、上司からは都度進捗や達成の確度について確認は求められるものの、私の経験から言うとそこまで厳しくは管理されていなかった。
もちろん取り扱っている商品や部署などの特徴はあるので一概に言うことはできないが、参考までの私の体験談をお話ししたいと思う。
チームの仕事は貢献度がわかりにくい
私は総合商社においてコモディティー商品を取り扱っていた。仕事は一人で完結するというよりはチームで行っていたため、チームとしての予算はあったものの、それに対する個人の貢献度を数値化するのは簡単ではなかった。
もちろん年次が上がっていってチームの最年長ともなれば、予算に対する責任は重くなるが、それでも無理してでも達成しろというようなプレッシャーはほぼなかった。
予算達成は海外子会社次第
予算が厳しくなかった背景には、部署の特徴として海外子会社が稼ぐ利益が圧倒的に大きかったというのもある。チームの予算を達成したところで海外子会社の業績が悪ければ、部として予算を達成することはできないし、反対にチームで予算を達成することができなくても、海外子会社の業績が好調であれば部の予算は達成することができるという状況だった。
予算達成よりも会社業績がボーナスに影響
予算の達成は個人の成績に影響を与えるのだが、前述の通りチームでやっていた仕事であるため、厳密に個人の貢献度を出すことは困難であった。その中でも評価の差は多少出るものの、それが大きく給料に影響を及ぼすというものではなかった。
商社マンの場合評価の差が大きく出るのはボーナスであり、これも会社全体の業績や部の業績に左右される部分が大きい。10年目以降など管理職扱いになれば多少個人の評価が影響してくることになるが、それでも会社全体の業績が与える影響の方が大きかった。
予算達成が評価や給料に影響する場合もある
商社マンの営業でも一人で完結するような商売を担当していたり、海外子会社が無いような部署であれば、予算を達成するかしないかで個人の評価や給料に大きく影響を与える場合もあるだろう。
1人の商売であれば個人の貢献度を数値化することは簡単であり、予算やノルマが厳しいと感じることもありそうだ。
まとめ
商社マンは取扱商品が多岐にわたるため、商品や部署によって予算の重要性や評価方法は大きく変わってくると言えるだろう。ただ全体の流れとしては事業投資で子会社で利益を上げる場合が多くなってきているので、本社社員の予算やノルマよりも、子会社の業績が与える影響が大きくなっている。
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