注目の記事 PICK UP!

総合商社の内定者のスペックとは?帰国子女、体育会系が多い?

「総合商社」の内定者のスペックは、一定水準以上の学歴がある上で、帰国子女・体育会系・就活エリート・その他という形で分類することができる。ここでは元商社マンの立場から、「総合商社」の内定者スペックについて、解説していきたいと思う。

総合商社内定者の出身大学とは? 

三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅・双日・豊田通商の「七大商社」の2018大学別就職者数ランキングによれば、1位は慶應義塾大学で190名、2位は早稲田大学で141名、3位は東京大学で76名、4位は一橋大学で49名、5位は上智大学で40名となっている。

上位20位までをみていくと、東京六大学か関関同立、地方の国立大学が一般的に「七大商社」から内定を貰える最低ラインということができる。もちろん例外もあるが、上位20大学以外であれば、「七大商社」から内定をもらうのはむずかしいと考えておいた方が良いだろう。大学の先輩が総合商社にいることも多く、OB/OG訪問をしやすいという点も、有利に働くと言えるだろう。

ランキングの詳細については以下の記事に纏めてあるので、参照して頂ければと思う。

総合商社内定者は帰国子女が多い? 

総合商社内定者に帰子女は確かに多い。海外と仕事をする機会が多いので、英語は喋れるにこしたことはないし、将来的な海外駐在の機会を考えると、既に帰国子女として海外での生活経験があった方が良いだろう。

実際に海外に住んだ経験から、語学だけではなくその国の文化なども理解していることが多く、実際に仕事をする際には共通の話題も見つけやすく、やりやすいという面もある。帰国子女が新卒全体としてどのくらいの割合がいるのかはわからないが、元商社マンとしての体感値からすると、内定者の帰国子女の割合は他の業界に比べると明かに多いと思う。

また帰国子女の人は親が商社マンというケースも多い。基本的に総合商社は親や親族がいる会社には入社できないというルールになっていることが多い。

総合商社内定者は体育会系出身が多い? 

総合商社の内定者の中には体育会系出身の人も一定割合いる。大学時代に多くの学生が遊んでいる中、4年間一つのことに打ち込んできたという点は、企業側からしても評価が高い。特に総合商社の場合は、メーカーと違って明確に商品があるわけではなく、人間的な魅力や実力で仕事を取るということが多かったりもする。

体育会でしっかりと礼儀やマナーを身に着けている学生の方が、営業に向いていることが多く、また根性もあることから、総合商社に内定しやすいのかもしれない。体育会の先輩が商社マンであることも多く、OB/OG訪問もやりやすい。

体育会系出身者の割合は年度や会社によって大きく異なる。私が新卒で入社した総合商社は、他社と比較すると体育会出身者の割合は低かったと思う。

総合商社内定者は就活エリートが多い? 

就活エリートとは、多くの企業から内定をもらっている学生のことを指す。特に採用人数が少ない外資系金融や外資系コンサルから内定をもらっている学生は、そのように呼ばれることが多い。

総合商社の採用面接は経団連のルールに基づいて6月1日に解禁されるのに対して、外資系企業は関係なく、それよりも早く内定を出すことが多い。優秀な就活エリートは総合商社でも内定をもらうことが多く、最終的には総合商社に入社していたりする。

ただそもそも就活エリートと呼ばれる学生の数は少ないし、そのまま外資系企業に入社するケースも多いので、ここはあまり気にする必要が無いだろう。複数の総合商社から内定をもらう人もいるが、結局は1つしか選べないので、全体の採用に与える影響はないと言える。

総合商社に内定するためには華やかな実績が必要? 

総合商社から内定を得るには華やかな実績や経験が必要だと思うかもしれないが、そんなことはないので安心して欲しい。私は帰国子女でも体育会系出身でも就活エリートでもなかったが、総合商社1社から内定をもらうことに成功した。英語もTOEICがぎりぎり730点を突破するレベルで、流暢な英語が話せたわけではない。

総合商社の内定者は各社100人以上となるので、誇れるような実績や経験がある人ばかりというわけではない。しっかりと自分の強みや経験、志望動機を話すことができれば、総合商社から内定をもらえるチャンスはあるだろう。

ただ応募人数から内定者までの倍率は100倍以上となることが多く、総合商社から内定をもらうのは簡単ではない。就職活動は運に左右されることもあるので、絶対受かるということは無いが、OB/OG訪問をたくさんやるなど他の人より行動する必要がある。私が総合商社から内定をもらえた最大の理由は、OB/OG訪問の回数だと思う。実際に行った回数は数えてはいないが、30回以上は行っただろう。

⇒【OB/OG訪問のメリット

まとめ 

総合商社の内定者のスペックは、傾向として一定レベル以上の大学に在籍している必要があると言えるだろう。また帰国子女や体躯会系出身、就活エリートなども確かにいるが、穂超えるような実績や経験が無いと内定をもらうことができないわけではないので、あきらめずに行動すると良いだろう。

<こんな記事も読まれています>

⇒【総合商社に内定するコツ・体験談
⇒【セミナーが満席でも参加する方法
⇒【総合商社の純利益ランキング
⇒【商社マンの会社別の特徴
⇒【商社マンは「億ション」「タワマン」?
⇒【商社マンは「住宅手当」は貰える?
⇒【商社マンの海外駐在の年収は?
⇒【海外出張はビジネスクラス?

関連記事

  1. 「総合商社」に全落ちしたらどうする?元商社マンからのアドバイス。

  2. 総合商社・商社マン志望の学生にOB・OG訪問のメリット・おすすめする理由。

  3. 総合商社の就活セミナーが満席・当選しない・予約できない時の対処方法。参加するためには?

  4. 商社マン/総合商社に転職してくる人の職業・理由を解説。業績好調で中途採用・入社が増加。

  5. 商社マン/総合商社に中途入社・転職する方法を解説。人事部経由と営業部に直接入社のパターン。

  6. 【総合商社の志望動機】採用面接やESで使える具体例を元商社マンがわかりやすく解説

  7. 家族や親戚に現役商社マンがいると同じ会社には入社することができない?社内結婚の場合は?

  8. 商社マンの出身大学・大学別就職者数ランキング。新卒で内定するためのコツは?

  9. 商社マンは憧れの存在?総合商社志望で就職活動を控える学生へアドバイス。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

人気記事

PAGE TOP