総合商社の就職・採用面接では、「他社ではなく当社を志望する理由」について聞かれることがよくあるが、この質問に対する回答に困る学生は多い。
OB・OG訪問を他の学生より多くやってきたのであれば、その経験から「人」の良さを前面に推すのが無難と言えるだろう。
もし業務内容や社風などを理由に差別化していくのであれば、相当な研究をしないとありきたりな浅い回答となってしまう。
ここではベストな回答例について紹介していきたいと思う。
総合商社の違いは学生にはわからない
総合商社の業務内容は、程度の差はあるものの概ね同じであり、実際に働いている商社マンでさえ、自分が携わっている業務以外では明確に違いを答えることができないだろう。
そのような状況の中で、実際に働いたことが無い学生が総合商社の違いについて語るのは非常に困難であり、非常に偏った意見か間違った意見を述べてしまう可能性が極めて高いと言えるだろう。
面接をする商社マンもその回答が正解か判断することは難しい場合が多いが、学生の立場で違いを述べようとすると、表面的な回答になってしまうことが多く、相当な研究をしていない限りは、この方法は避けたほうが良い。
⇒【商社マンの会社別の特徴】
総合商社の最大の資産は「人」
総合商社はメーカーなどと違ってわかりやすい資産を有していない。最近でこそ事業投資によって資産に投資するケースも増えてはいるものの、商社ビジネスの基本となるのは、貿易やトレードである。
他の総合商社や商社マンと差別化していくためには、「人」で勝負することは避けられず、総合商社にとって最大の資産は「人」であると言えるだろう。
「人」の良さを推すのが良い理由
総合商社の最大の資産は「人」であるため、そこに魅力を感じたと言われて気分を悪くする人はいないだろう。
ただ単純にOB・OG訪問であった「人」が良かったというだけでなく、総合商社は「人」によって成立していると言っても過言ではないビジネスであり、多くの社員と会う中で魅力を感じ、実際に一緒に働いてみたいと思った、という形で具体的に説明すると良い。
⇒【OB/OG訪問のメリット】
志望動機を裏付けするためにOB・OG訪問
ただ「人」の良さを志望理由にするためには、それを裏付けする理由は必要になる。そのために重要なのはOB・OG訪問と言えるだろう。
OB・OG訪問であれば現場のリアルな意見を聞くことができ、色々な人に会うことができるだけではなく、参考になる話も多い。
またランチやディナーをご馳走してくれるため、特に一人暮らしの学生によってはメリットは大きい。
まとめ
「他商社ではなく、なぜ当社を志望するのか」は学生にとって意地悪な質問ではあるが、総合商社の面接ではかなりの確率で聞かれると考えた方が良い。
その質問に対する回答としておすすめなのは、数多くのOB・OG訪問を行った上で「人」の良さをアピールすることである。
面接官も学生から的確な回答が得られるとは考えていないこともあるが、その中でしっかりと根拠のある形で回答することができれば、他の学生と大きく差別化することができると言えるだろう。
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