総合商社に興味は持っているけれども、取り扱っている商品が多すぎて、仕事内容のイメージがつかないという人は多いだろう。
実際に私も働いてみて、自分が取り扱っている商品についての知識は付いたが、となりの部署でも何をやっているのかわからないというのが実態だった。
これが学生の立場であれば、理解するのは不可能に近いだろう。
それなのに就職活動の面接では「どんな仕事をしたいのか?」「その理由は?」と聞かれることもあると思うが、そんなの学生の立場でわかるはずがないと思う。
ここでは私の経験から、商社マンの仕事内容についてみていきたいと思う。
商社マンは営業でも社内報告が多い
私は総合商社に勤務していた時、その会社が力を入れている営業の部署で働いていた。
力を入れているというのは、会社が積極的にお金も人材も投資している分野であって、残念ながらその投資に見合った利益を出しているわけではなかった。
だが、学生や投資家向けには相当なアピールをしていた分野であるため、外から見れば花形部署と思われていたかもしれない。
商品としては非資源のコモディティーで、主に輸入をやっていた。
営業の最前線ではあったが、商売の中心は国であったため、ほとんどが会社にいてメールや作業をしているのがほとんど。
国が相手だと接待もできないので、学生がイメージするような営業とは少しイメージが違うかもしれない。
もちろんお客さんと会うこともあるし、メールや電話は頻繁に行うのだが、想像以上に多いのが社内報告やその資料作成。
営業の最前線かつ会社として力を入れている分野にいながらも、業務の半分以上は直接的には収益を生まない作業をしていた。
営業がこんな状態で、この会社は誰がお金を稼いでいるのだろう?
こんなに給料の高い人たちをたくさん抱えて、大丈夫なのだろうか?
そんなことを頻繁に思うことがあった。
商社マンの1日のおおまかなスケジュール
1日のおおまかなスケジュールであるが、8年目くらいからは9時過ぎに出社。
今はスマホがあればどこからでも仕事はできるので、通勤途中にスマホで昨日の相場の動きをチェック。
出社したらメールに返信したり、お客さんに電話したりと、営業的な仕事をこなして、11時半くらいにランチに行く。
12時15分くらいにランチから戻ってきて、13時までは自由時間。
意外とランチは自由な感じで、休憩は長い!
午後はお客さんを訪問することもあれば、社内向けの資料を作成したり、下に後輩も多かったので後輩に相談に乗ったり、指示を出したりして、早ければ16時、遅くても18時は変えるという感じであった。
もちろん出張で1日不在にすることもある。
月に1回くらいは海外出張に行っていたイメージ。
商社マンは激務じゃない?残業は規制する方向へ
え?商社マンってそんなに楽なの?激務じゃないじゃん?
って思った人も多いだろう。
最近は残業が厳しくなっているし、スマホがあれば会社にいなくても仕事ができるし、ある程度の年次になると後輩も多くなるので、仕事自体はだいぶ楽になる。
でも若手の頃はもっと残業していて、終電を逃しりすることも多かった。
ただ今は昔とかなり変わってきているので、残業も相当少なくなっている。
もちろん仕事量は部署によって違うし、季節的な要因もある。
決算シーズンは忙しいし、稟議などを担当していれば提出の直前はかなり忙しい。
私の話はあくまで一例と考えてほしい。
まとめ
商社マンの仕事内容は、部署によって全然異なるが、少しでも参考になれば幸いだ。
私が勤めていた総合商社は、かなり働きやすく、今もう1回就職活動をするとしても、同じ会社を選ぶ可能性が高いだろう。
学生が仕事内容を知りたいと思うのであれば、ひたすらOB訪問をすることをお勧めする。
ご飯もタダだし、セミナーとかでは聞けないリアルな話を聞くことができるだろう。
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